【第5回】まとめ:高年齢者の安全を守ることは、企業の未来を守ること
これまでの振り返り
5回にわたり、高年齢者の労働災害防止対策についてお伝えしてきました。最終回の今回は、全体を振り返りながら、今後の進め方についてまとめます。
なぜ今、対策が必要なのか
2026年4月から努力義務化されるということは、法律的な対応という側面もありますが、本質はそこではありません。
少子高齢化が進む中、経験豊富な高年齢者に長く元気に働いてもらうことは、企業の持続的な成長に欠かせません。特に、北海道の中小企業では、ベテラン従業員の技術や知識が企業の財産そのものです。
その大切な人材を労働災害で失うことは、企業にとって大きな損失です。だからこそ、予防的な対策が重要なのです。
対策の基本は「対話」と「配慮」
私が社労士として様々な企業を見てきた中で感じるのは、対策が進んでいる企業ほど、経営者と従業員のコミュニケーションが活発だということです。
「最近、体調はどうですか?」
「この作業、きつくないですか?」
「何か困っていることはありませんか?」
こうした日常的な声かけが、実は最も効果的な労働災害防止対策なのです。
法律や指針で求められている対策も、突き詰めれば「一人ひとりの状況に配慮し、安全に働ける環境を整える」ということに尽きます。
完璧を目指さず、一歩ずつ
繰り返しお伝えしてきましたが、最初から完璧な対策を目指す必要はありません。
- まずは現状を把握する
- 従業員の声を聞く
- できることから始める
- 少しずつ改善を重ねる
このサイクルを回していくことが大切です。
一人で抱え込まないでください
「どこから手をつければいいか分からない」
「うちの会社に合った対策を知りたい」
「助成金は使えるのか知りたい」
そんな疑問やお悩みがあれば、ぜひ社労士にご相談ください。
私たち社労士は、法律の専門家であると同時に、企業の伴走者です。小樽市、後志地方、札幌市の地域事情も踏まえながら、皆様の事業に合った現実的な対策をご提案させていただきます。
また、地域の産業保健センターや労働基準監督署も、無料で相談に応じてくれる心強い味方です。外部の支援を活用しながら、一緒に従業員の安全を守る仕組みを作っていきましょう。
最後に
高年齢者の安全を守ることは、企業の未来を守ることです。そして、それは決して難しいことではありません。
従業員一人ひとりを大切にする気持ちがあれば、必ず道は開けます。この連載が、皆様の職場づくりの一助となれば幸いです。
何かお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。一緒に、安全で働きやすい職場を作っていきましょう。

