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「働きやすさ」を見える化する第一歩
近年、北海道の小売業では「求人を出しても応募が来ない」「採用してもすぐに辞めてしまう」という悩みを抱える事業者が増えています。特に零細企業や個人事業主では、大手企業のように給与や福利厚生で勝負することは簡単ではありません。
しかし、人材が企業を選ぶ基準は給与だけではありません。「安心して働ける会社か」「自分を大切にしてくれる会社か」という点も重視されています。その安心感を伝える大切なツールが就業規則です。
就業規則というと、「法律で作るもの」「会社を守るためのルール」というイメージを持たれる方も少なくありません。しかし、本来は会社と従業員が安心して働くための約束事です。
例えば、休暇の取り方、勤務時間、残業のルール、相談窓口などが明確になっていれば、応募者は「この会社はきちんとしている」と感じます。反対に、「細かいことはその都度相談」という会社は、不安を感じられてしまうこともあります。
北海道では観光業やサービス業との人材獲得競争も激しく、職場環境の良さが採用力を左右する時代になっています。求人票だけでは伝えきれない会社の魅力を、就業規則という形で示すことは、大きな差別化につながります。
特に小規模事業者では、社長の考え方や会社の雰囲気が魅力になるケースが多くあります。その想いを就業規則に反映させることで、「この会社で働きたい」と感じてもらえる可能性が高まります。
就業規則は、単なる義務ではなく、人材採用のための経営ツールでもあります。
次回は、「応募者が安心する就業規則のポイント」について解説します。

