【第3回】なぜ起こる?~バーンアウトの原因と職場環境の関係(3/7)
前回のおさらい
前回は、バーンアウトの具体的な兆候と症状についてお伝えしました。今回は、なぜバーンアウトが起こるのか、その原因と職場環境の関係を見ていきます。
バーンアウトの主な原因
バーンアウトは、一つの原因だけで起こるものではありません。複数の要因が重なることで、徐々に心身のエネルギーが枯渇していきます。
①過重な業務負荷
長時間労働や過度なノルマは、バーンアウトの最大の要因です。札幌市内の営業職の方から、「月末は毎日終電まで働き、休日も営業目標が頭から離れない」という相談を受けたことがあります。
小樽や後志地方の中小企業では、人手不足により一人が複数の業務を兼務することも多く、慢性的な負荷がかかりやすい傾向があります。
②役割や目標の不明確さ
「何のために頑張っているのか分からない」「自分の仕事が会社にどう貢献しているのか見えない」──こうした状況もバーンアウトを引き起こします。
後志地方のある製造業では、経営者と従業員のコミュニケーション不足により、従業員が自分の役割を理解できず、モチベーションが低下していました。
③サポートの不足
上司や同僚からのサポートが得られない職場環境も、大きなリスク要因です。「困ったときに相談できる人がいない」「失敗しても誰もフォローしてくれない」という孤独感は、心を消耗させます。
④評価や承認の欠如
どれだけ頑張っても評価されない、感謝の言葉をもらえない──こうした状況が続くと、「自分の仕事に意味があるのか」と疑問を感じるようになります。
札幌市内のある企業では、従業員に「ありがとう」「助かったよ」と声をかけるようにしただけで、職場の雰囲気が大きく改善したそうです。
中小企業特有のリスク
小樽・後志・札幌の中小企業には、特有のリスクも存在します。
①少人数ゆえの負担集中
「自分が休んだら会社が回らない」というプレッシャーは、中小企業ならではの悩みです。責任感の強い人ほど、無理をしてしまいがちです。
②経営者との距離の近さ
距離が近いことはメリットでもありますが、経営者の感情や不安が従業員に直接伝わりやすく、それがストレスになることもあります。
③変化への対応の難しさ
人員や予算が限られている中で、新しい制度や働き方を導入するのは容易ではありません。しかし、だからこそ工夫が必要なのです。
個人の性格も影響する
バーンアウトになりやすいのは、以下のような性格の方です。
- 完璧主義で妥協を許さない
- 責任感が強く、人に頼れない
- 自己評価が低く、自分を責めやすい
- 「NO」と言えない
こうした性格は、仕事では強みにもなりますが、度が過ぎるとバーンアウトのリスクを高めます。
次回予告
次回は、バーンアウトを予防するために、職場でできる具体的な対策をご紹介します。小樽・後志・札幌の中小企業でも取り組める現実的な方法をお伝えしますので、ぜひご覧ください。

