~「気合い」では解決しない時代へ~
近年、「社員の様子がいつもと違う」「急に欠勤が増えた」「仕事のミスが目立つようになった」といった相談を受ける機会が増えています。
北海道でも、人手不足が続く中で、一人ひとりの社員の存在は以前にも増して重要になっています。そのため、メンタル不調による休職や退職は、本人だけでなく会社にとっても大きな影響があります。
しかし、中小企業では産業医がいない場合も多く、
「どう対応したらいいかわからない」
という経営者の声も少なくありません。
昔は
「気合いが足りない」
「甘えているだけでは?」
という考え方もありましたが、現在ではメンタルヘルス不調は誰にでも起こり得るものとして理解されています。
実際、真面目で責任感が強く、頑張り過ぎる方ほどメンタル不調になるケースも珍しくありません。
だからこそ、企業には「早めに気付き、適切につなぐ」という姿勢が求められています。
もちろん、経営者や上司が診断をする必要はありません。
重要なのは、
・最近元気がない
・遅刻や欠勤が増えた
・表情が暗い
・ミスが急に増えた
・コミュニケーションが減った
などの変化に気付き、本人を責めることなく話を聴くことです。
「最近どう?」
「何か困っていることはない?」
この一言だけでも、本人にとっては大きな安心につながることがあります。
逆に、
「みんな頑張っている」
「気合いで何とかなる」
という言葉は、本人をさらに追い詰めてしまう可能性があります。
企業に求められるのは、治療ではなく「適切な対応」です。
早い段階で医療機関の受診につながれば、比較的短期間で職場復帰できるケースも少なくありません。
社員を守ることは、会社を守ることでもあります。
次回は、「企業が絶対にやってはいけない対応」について、具体例を交えながら解説します。

