【第6回】従業員を支える~バーンアウトからの回復をサポートする(6/7)
前回のおさらい
前回は、経営者自身のバーンアウト対策についてお伝えしました。今回は、従業員がバーンアウトに陥ってしまった場合のサポートと回復支援について解説します。
早期発見が回復の鍵
バーンアウトからの回復には時間がかかります。軽症であれば1〜2週間で改善することもありますが、重症化すると数か月から1年以上かかることもあります。だからこそ、早期発見・早期対応が重要です。
札幌市内のある企業では、定期的な面談で従業員の変化に気づき、早めに産業医につなげたことで、休職せずに回復したケースがありました。
従業員への声のかけ方
①まずは話を聞く
「最近、疲れているように見えるけど大丈夫?」と優しく声をかけ、話を聞くことから始めましょう。小樽市内の小売業では、店長が気になる従業員に個別に声をかけ、ゆっくり話を聞く時間を設けています。
②責めずに理解する
「なぜそうなったのか」を責めるのではなく、「大変だったね」「よく頑張ったね」と労いの言葉をかけることが大切です。
③専門家への相談を勧める
症状が深刻な場合は、医療機関や専門家への相談を勧めましょう。「心療内科に行くのは恥ずかしい」と思う方もいますが、心の不調も身体の不調と同じように、専門家の助けが必要です。
職場でできるサポート
①業務負荷の軽減
バーンアウトに陥った従業員には、業務量を減らす、責任の重い仕事を一時的に外すなどの配慮が必要です。後志地方のある製造業では、本人と相談しながら、段階的に業務を調整しました。
②休職・休暇の取得支援
必要であれば、思い切って休むことを勧めましょう。「休んだら会社に迷惑がかかる」と遠慮する従業員には、「あなたの健康が何より大切」と伝えることが大切です。
③復帰後のサポート
休職から復帰する際は、いきなりフルタイムではなく、短時間勤務から始めるなど、段階的に復帰できるように配慮しましょう。
札幌市内の企業では、復帰後の従業員に対して、定期的な面談を設け、無理のないペースで働けるようにサポートしています。
産業医や専門機関の活用
産業医との連携
従業員50人以上の事業場では産業医の選任が義務付けられていますが、50人未満の企業でも、地域の産業保健センターに無料で相談できます。
小樽、札幌、後志の各地域には産業保健総合支援センターがあり、専門家のアドバイスを受けられます。
地域の相談窓口
- こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)
- 精神保健福祉センター
- 地域の保健所
こうした窓口を活用し、専門家の力を借りることも大切です。
職場全体で支える雰囲気づくり
バーンアウトに陥った従業員を、職場全体で支える雰囲気を作ることが重要です。「休むのは仕方ない」「みんなでカバーしよう」という文化があれば、本人も安心して休むことができます。
小樽市内のある企業では、休職した従業員に対して、同僚が励ましのメッセージを送り、「待っているよ」と伝えたことで、本人が前向きに回復に取り組めたそうです。
再発防止も忘れずに
回復した後も、再びバーンアウトに陥らないよう、職場環境の改善や業務負荷の調整を続けることが大切です。
後志地方のある企業では、バーンアウトが起きたことをきっかけに、全社的に働き方を見直し、結果的に離職率が下がり、生産性も向上しました。
次回予告
最終回となる次回は、バーンアウトに関する相談窓口のご案内と、シリーズ全体のまとめをお伝えします。小樽・後志・札幌の経営者が活用できる支援制度もご紹介しますので、ぜひご覧ください。

