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訪問介護事業の古参社員問題【中編】「最近の若い職員は危ない」

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「最近の若い職員は危ない」――利用者家族を巻き込み始めた時、会社は危険水域に入る

前回は、
北海道の訪問介護会社で起きた、
古参職員による現場支配について書きました。

今回は、
問題が社内だけで終わらなくなった話です。

ここから、
経営リスクは一気に大きくなります。

目次

利用者家族への“ひと言”

そのベテラン職員は、
利用者家族から信頼されていました。

長年担当していたので、
家族とも距離が近い。

ただ、
その関係性が、
少しずつ危険な方向に変わります。

例えば、
新人ヘルパーが訪問した後。

家族に対して、

「最近の若い職員は経験が浅いので…」

「気になることがあれば、私に直接言ってください」

そんな言い方をするようになります。

本人に悪気はないのかもしれません。

でも、
これは非常に危険です。

なぜなら、

“会社ではなく、個人への信頼”

に変わり始めているからです。

「あの人じゃないなら不安」

しばらくすると、
利用者家族から、
こんな電話が増え始めます。

「次も◯◯さんにお願いしたい」

「新人さんだけだと不安」

「担当を変えないでほしい」

一見すると、
良い職員に見えます。

でも、
私はここに、
大きな危険信号があると思っています。

なぜなら、
これは、

“会社のサービス”
ではなく、

“個人商店化”

が始まっている状態だからです。

管理者が機能しなくなる

さらに問題なのは、
管理者です。

現場をまとめる立場なのに、
ベテラン職員へ強く言えない。

注意すると、
逆に現場が荒れる。

シフト協力を拒否される。

陰で不満を広げられる。

結果、
管理者が萎縮します。

すると、
現場では何が起きるか。

ルールではなく、
空気で動くようになります。

これはかなり危険です。

なぜなら、
会社の意思決定権が、
実質的に現場へ移っているからです。

SNS時代は「内部崩壊」が外へ漏れる

最近は、
退職者口コミも簡単に広がります。

介護業界は特に、
採用口コミの影響が大きい。

北海道の地方都市では、
噂が広がる速度も早いです。

「新人が続かないらしい」

「怒鳴る人がいるらしい」

そうなると、
応募が止まる。

応募が止まると、
さらに現場負荷が上がる。

すると、
また空気が悪くなる。

この悪循環に入ると、
かなり危険です。

私なら、まず“属人化解除”から始めます

こういうケースで、
私は最初から
「辞めさせる」
には行きません。

もちろん、
法的問題が重大なら別です。

ただ、
多くの場合、
先にやるべきは、

“依存構造を壊す”

ことです。

具体的には、

・担当分散
・情報共有
・記録統一
・LINE依存停止
・若手フォロー
・管理者支援

です。

ここをやらずに、
感情で動くと失敗します。

重要なのは、
「問題社員を消すこと」
ではありません。

“会社が正常に運営できる状態へ戻すこと”

です。

次回は、
社長が最終的に何を決断したのか。

そして、
なぜ「正論」で動かなかったのかを書きます。

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