目次
企業研修講師が語る!労務トラブルを防ぐ職場環境の作り方(その3)
労務トラブルを未然に防ぐ3つの具体的なステップ
労務トラブルを防ぐためには、問題が顕在化してから対処するのではなく、日頃から職場環境を整えることが重要です。
ここでは、労務問題に強い職場づくりのための3つの具体的な解決策をご紹介します。
1.就業規則の定期的な見直しと運用の徹底
就業規則は、会社と従業員のルールブックです。就業規則が現状に合っていない場合、トラブルの温床となる可能性があります。
- 法改正に対応しているか:労働基準法や働き方改革関連法に則った内容になっているか確認します。
- 業務内容や働き方に適しているか:リモートワークやフレックスタイム制など、現代の働き方を反映しているかを検討しましょう。
- 全従業員に周知されているか:就業規則は従業員にしっかりと理解してもらうことが大切です。変更時など適宜のタイミングでしっかり周知しましょう。
特に中小企業では、「就業規則を作成した後は作りっぱなし」というケースも多いため、実際の運用状況も確認する必要があります。
2.ハラスメント防止研修の実施
ハラスメントは、労務トラブルの中でも特にデリケートな問題です。これを防ぐためには、定期的な研修などによる従業員教育と意識啓発が必要不可欠です。
- 研修の実施:全従業員を対象にハラスメント防止研修を行い、どのような行為が問題なのかをしっかり理解してもらうことが重要です。
- 相談窓口の設置:社内外を問わず、従業員が気軽に相談できる窓口を設けることで、早期発見・解決を目指します。
- 管理職への特別研修:管理職に対しては、ハラスメントが発生した場合の対応方法を重点的に指導します。
これらの取り組みにより、従業員間のハラスメントの認識レベルを高め、トラブルの芽を摘むことができる可能性があります。
3.社労士への相談・定期点検
労務問題は専門的な知識が必要な場面が多いため、自分だけで考えるのではなく、プロに相談することが大切です。
- 労務監査の実施:定期的に専門家(社労士)による労務監査を受けることで、法律違反のリスクを軽減することができます。
- 相談体制の強化:これらの細やかな疑問でもすぐに相談できる環境を整えることで、大きな問題を未然に防ぐことが可能です。
- 企業研修の導入:専門家(社労士)を呼んで企業研修を行うことで、経営者や人事担当者が具体的な対策学べます。
つるき社労士・行政書士事務所では、秩序ある見直しやハラスメント防止研修をはじめとする各種サポートを提供しています。企業規模に応じた柔軟な対応が可能ですので、お気軽にご相談ください。