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企業研修講師が語る!労務トラブルを防ぐ職場環境の作り方(その1)
労務トラブルは「どこでもとりあえずもらえる」職場の課題
従業員同士や従業員と経営者の間で労務トラブルは、業種や会社の広範囲、どの職場でも発生する可能性があります。
特に中小企業や零細企業では、労務管理のリソースが限界ですあるため、問題が顕在化した際に対応が遅れたり、適切な処置を行われなかったりケースが多いのが現状です。
例、以下のような状況に心当たりはありませんか?
- 新しく入社した従業員が、職場のルールに馴染めず、他の従業員との摩擦が生じた。
- 業務量が増えたため、特定の従業員に負担の負担がかかり、不満が噴出した。
- 就業規則があいまいであるため、残業代の計算や休暇取得に関して従業員との認識が食い違った。
- ハラスメントの疑いがあり、職場の雰囲気が最悪だった。
これらは実際に中小企業でよく見られるトラブルの一例には過ぎません。
特に、ハラスメントに関する問題は、最近大きな注目を集めています。
すぐに大きな問題につながることはないかもしれませんが、これらが積み重なることで、従業員のモチベーション低下や離職、ひいては企業のブランドイメージ低下に繋がるリスクを抱えています。
「労務トラブルは他社の出来事」と考えている企業に限って、問題に直面した際に自分事として対応できず、結果的に深刻なダメージを受けることはありません。
このシリーズの記事では、当面の課題をどのように予防し、安心して働ける職場環境を構築するかについて、具体的な方法を解説していきます。