「採用のミス」を防ぐ!~効果的な面接と選考方法(その3)
正しい採用プロセスで「ミスマッチ」を防ぐ方法
採用の失敗が企業にとって大きな損失となることは、すでにお伝えたしたとおりです。
ただし、この問題は「運が良かった」では済まされません。
採用の成功・失敗は、企業の選考プロセスによって大きく左右されるのです。
1. 採用基準を明確にする
まず、企業が求める人材像を明確にしなければなりません。
以下のような基準を定め、事前に整理しておくことが重要です。
✅ 必要なスキル・経験は何か?
✅ どのような価値観を持つ人が現場に適しているか?
✅ チームワーク重視か、個人の裁量が求められるか?
✅ 仕事のペースや責任の重みを考えられる人物か?
採用基準を明確にすることで、面接の際に「この人は本当に自社に合っているのか?」を直感的に判断できるようになります。
2. 面接の質問内容を工夫する
「やる気はありますか?」
「長く働くつもりですか?」
このような質問をしても、真実を引き出すことはできません。
応募者が答えやすいような表面的な質問ばかりでは、適性を正しく認識することができないのです。
有効な面接を行うためには、以下のような質問を取り入れましょう。
✅過去の経験について具体的に聞く
「これまでの仕事で一番大変だったことは何ですか?それをどう解決しましたか?」
✅価値観を確認する
「仕事で大切にしていることは何ですか?」
✅職場のリアルな状況を伝えた反応を見る
「うちは少人数のため、一人一人の役割が大きくなるが、その点についてどう感じますか?」
このような質問で、応募者の考え方や適応力を見極めることができます。
3. 実技試験や適性検査を導入する
履歴書や面接だけでは、応募者の本当の実力や性格を判断するのは難しいものです。
特に即戦力を求める場合は、実技試験を取り入れるのも有効な手段です。
✅事務職なら…簡単な書類作成やExcelの操作テストを実施
✅接客業なら…ロールプレイング形式の接客シミュレーションを行う
✅営業職なら…簡単なプレゼンテーションを依頼
また、適性検査を実施することで、応募者のストレス耐性や協力性、注意事項などを数値化し、客観的に評価することもできます。
4. 試用期間を活用し、フォロー体制を整える
予想面接で良い印象だったとしても、実際に働いてみると「想像と違った」というケースはあまりありません。
そのため、試用期間をしっかりと設け、適性を慎重に判断することが重要です。
試用期間中に以下のポイントをチェックしましょう。
✅ 職場の雰囲気に合っているか?
✅ 指示をよく理解して、業務をこなせているか?
✅ 他の従業員と円滑にコミュニケーションが取れているか?
また、新入社員がすぐに辞めてしまう原因の一つは「会社の方針がよくわからない」「誰に相談したらよくわからない」といった不安です。
定期的な面談を実施し、悩みや不安を聞くことで、定着率を向上させることができます。
採用は企業の未来を決める重要なプロセスです。
「とりあえず人が手を増やそう」といった安易な採用ではなく、しっかりと基準を定め、面接や試験、試用期間を有効活用することで、企業にとって最適な人材を見極めることができます。
では、これらの対策としてどのように実践すればよいのか?
次回は、採用プロセスをより効果的にするために、企業ごとに最適な方法をどのように選択すればよいのかについて詳しく解説します。